Finale ライブを迎えるにあたって

前回の記事から1年が経とうとしている。

そして今、 Aqours が Finale ライブを迎えるにあたって、何か今の気持ちを書いたほうがいいのではないかと思って、とりあえず書き始めてみる。

去年の6月30日に、「あと1年」というタイムリミットを突きつけられた自分は、冷静ではなかった気がする。その時は Finale というものがよくわかっていなかったし、さらにその先の未来について考え、どうなってしまうんだろうという不安に襲われていた。

そのような中、7月にリバーサイドホテルで行われた、ヨハネ誕生祭に参加する機会を得る事ができ、そのイベントのゲストとして小林愛香さんと降幡愛さんが登場した。上土商店街の方がゲストの2人にインタビューをする中で、受け取ったメッセージは、「Finale ライブを迎えても Aqours の全部が終わるわけではない」ということだった。

中でも小林愛香さんは、生放送でも「私が、沼津を守ります」と言っていたこともあったので、それは「終わらせなんてしない」という強い意思にも感じられた。

300人ぐらいしか参加できないイベントに幸運にも参加でき、そのメッセージを、普段暮らしている沼津の地で受け取れたことは大きく、その後の1年も全力で取り組もうと思えたし、そこまで悲観しなくてもいいのかもしれないと、考えられるようになった。

思い返せば、2020年に引っ越してきた時も、TVアニメと劇場版が一段落し、コンテンツとしてもとっくに一区切りついて、今後「ラブライブ!サンシャイン!!」がどうなるのかという未来が具体的に描かれてない状態にあった。

そんな最中に引っ越してきた自己の興味としては、「コンテンツが下火になるだろう今後の沼津を見届けるのだ」ということだった。今考えれば不謹慎というか浅はかだったと思える。

実際、その予想は裏切られることとなった。 Aqours はコロナ禍という誰も経験したことないような、混乱の時代に入ってもなお、我々、そして沼津とのつながりを絶とうとしなかった。 DREAMY COLOR の実写PVや、地元愛まつりの開催を通し、沼津とより強い結びつきを生み出し、ついには新たなスピンオフTVアニメーションまで生み出し、この街に影響を与え続けた。

結局のところ、私が沼津に移住してから、沼津と Aqours のかかわりは、下火になるどころか、色濃くなるばかりであった。それに呼応するように、自分の中の Aqours という存在の大きさは日に日に増していくばかりであった。

Finale ライブの開催をお知らせしてからの1年も、9人は何度も沼津に訪れ、この街と僕たちを結びつけるシンボルとしてそこにあり続けてくれていたように感じている。

しかし、最初は長いように思えた1年という期間はあっという間で、最初は受け入れられたと思っていたことも、あと半年、あと1ヶ月、あと1週間となっていくごとに、不安になっていくばかりである。

そんな状況になって改めてTVアニメや劇場版を見返すと、そもそもラブライブ!サンシャイン!!という物語自体が、「『その後』の歩み方」についての話に感じられ、まさに今の我々にとっての道しるべとなってくれているのかもしれないと感じた。

全部、全部、全部ここにある。ここに残っている。
ゼロには、絶対ならないんだよ。

誰しもがそうだとは思うが、 Finale ライブの後に自分がどうなっているかなんて、全く考えられもしない。

だけども、自分はこの1年を通して、その未来はまったくの暗闇ではないと感じ取ることができている。

だからこそ今は、彼女たちが伝えたい想いを全力で受け取りに行きたいと思う。