エマージェンシーコール ~緊急通報指令室~
ふと休日の夕方に見ていた NHK で放送されていた番組がすごくよかった。
この番組の舞台は119番でつながる先にある緊急通報指令室。この回では横浜市消防局が取り上げられている。
命の危機が迫っているとき最初に頼る人たち
119番といえば命の危機が迫ったとき一番最初に頼るところでもあるのだが、その存在はあまりにも身近ではない。筆者自身119番にかけた経験はないし、できれば今後も書けることがないことを祈っているが、この番組ではその舞台でどういったやりとりが行われているのかを詳らかにしてくれている。
番組内では実際に起きた緊急通報の事例を、実際の指令室の音声とかかってきた電話の音声を加工・収録したものを使って再現しており、非常に緊迫した場面が伝わってくる。突然の事態に気が動転している通報者に対しても、ただ冷静に情報を聞き出しながら的確な指示を行う指令室の方たちにただ感服させられる。
番組の構成は至ってシンプルだがこれが一番おもしろい
番組は基本的に緊急通報の事例を取り上げながら進行していくが、ナレーションなどは一切ない。途中に指令室の方への軽いインタビューシーンなどを挟みながら、刻々と進んでゆく指令室の一日を描いていく。
この番組のフォーマット自体は海外の番組から輸入したもののようであるが、下手な脚色を加えたりされていない分、現場の非常に緊迫した雰囲気がリアルに伝わってくる。
最近他のNHKの番組でノーナレというナレーションのないドキュメンタリーがあり、そちらも面白いと感じていた。もしかしたらドキュメンタリーはナレーションがないほうが、余白が生まれ、それぞれのおもしろさにピッタリハマるのかもしれない。
これ以上はグダグダ言わないので見てくれ
NHKプラスに入会していれば3月2日まで見れるらしいのでもう一度リンクを貼っておく。
https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2022022327916
自分があれこれ言うよりも、この30分の番組を見てほしい。ドキュメンタリーが好きな人なら絶対好きなはずだし、そうでなくても自分がいざ119番するときの一助になるだろう。